クラシックピアノの教室をやっていると
バッハをお教えしない日なんてありません🎹
インベンション(2声)や
シンフォニア(3声)がその主軸です。
インベンションも、シンフォニアも
各15曲の曲集ですが
その15曲がどれも全く違う音楽のため
同じバッハなのに
音色のチョイスも
曲想の作り方も全然違って
お教えするのが本当に難しいです。
基本的には
バロック時代の音楽は
「対比の音楽だよ。」
「光と影のように
真逆のものを対比させて
ドラマチックに演出すること。」
「それをたった4オクターブの
狭い音域の中で作り出そうね。」
ということをお話ししますが
もちろん、それだけではありません。
バッハはピアノではなく
チェンバロやオルガンを使用して
鍵盤曲を書いていましたが
現代のように
大量生産されているされているわけもなく
一つひとつの楽器に個性がありました。
だから作曲している環境も
ほんの30分前にお教えしていたバッハと
今お教えするバッハが
全くの別物だったりするんです。
高音は高音らしい明るい音で!
低音は底を支える様な音で!
なんて言った後に
別の生徒さんに
音域が変わっても
全部の音色が同じに保たれる様に!
と、レッスンするのです💦
昨日は2度もピアノの蓋をあけて
中の構造を見せて
弦の太さやダンパーの大きさが
違くつくられていることなどを
目で見て確認してもらって
時にはその構造に逆らって
ふさわしい音を指先で作る必要があることを
お話しました。
やればやるほど
バッハがどれだけ難しいか
思い知らされます。
必要なことは
全部バッハが教えてくれる気がします。
生徒さんが生き生きと
バッハを弾いてくれることを夢見て・・・🌸
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