作品の背景を知る面白さ


昨日のレッスンから
小6の生徒さんと新たな作品の
レッスンを始めました🌻

ベルコヴィッチの
「パガニーニの主題による変奏曲」です。

まずこの曲のテーマとなる
パガニーニの主題(テーマ)とは
何か….からお話ししました。

パガニーニは、ロマン派の
超絶技巧を操るヴァイオリニスト🎻

悪魔に魂を売って
超絶技巧を手に入れた
…と言われるほど。

現在放送中のドラマ
「プラックぺアン」で
天才外科医の天城先生
(神様に愛された悪魔と自称する)が
手術をする際に流れるBGMが

まさにこの
パガニーニの主題です。

天才外科医の世界一の
悪魔的なテクニックを表現するのに
これ以上のBGMはないでしょう🧑‍⚕️

そして、そのパガニーニに憧れ
「ピアノのパガニーニになる!」
と決意したのが
若き日のリスト。

リストは「パガニーニによる大練習」という
パガニーニの作品から着想を得て
ピアノのための練習曲を書きました。

その中の一曲こそ
ラ・カンパネラ
なのです。

ピアノ曲として有名ですが
元々はパガニーニのヴァイオリン曲です。

ここはヴァイオリンなら
こんな技術なんだよ。

なんて紐解きながら
レッスンをしていくのですが
生徒さんの目が大きく見開き輝いて
前向きな姿勢が嬉しくて嬉しくて…😭

ベルコヴィチ(露)は1902年生まれ。

日露戦争が1904〜1905で
太平洋艦隊とバルチック艦隊が
戦ったのがこの日露戦争ですから

艦隊、水雷艇、大砲、電話…
それだけの技術がある時代で

もちろんピアノもすでに
鋼鉄の入った重厚なものができているので
音の作り方としては
現代のピアノをふんだんに
響かせて弾きたいね。

知的な彼女は
こんなお話が大好き。

ただ、作品を弾くだけではなくて
背景を知って深めていくことが
クラシック音楽の醍醐味で
彼女自身もそれを楽しんでくれています。

本当に生き生きとした表情で
楽しそうにレッスンを受けてくれるのです。

年少さんから9年。

大切に大切に育ててきた
生徒さんがこうやって
心躍らせながら
ピアノに向かう姿に

これ以上の
講師としての幸せはありません。

猛暑の毎日に
疲れ果てていましたが
元気と希望をもらいました。

とても嬉しい日だったので
記念にここに書かせていただきました🌻

作品を完成させるまで
残り2ヶ月。

生徒さんと楽しみたいです☺️

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